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2016年4月2日土曜日

GoogleマップへのPhotoSphere(360度写真)の投稿

度々仕様が変更される・サービスが終了するGoogleサービス下で活動を行うのは大変なことです。
特にPhotoSphereをGoogleマップに投稿している私にとっては昨年夏のGoogleビュー閉鎖が痛かったです。
それ以降、考えられる方法をいくつも試しやっと見つけた方法も少し経つと使えない手段となってまた最初に戻って方法を探し始めるループに突入。
そういうわけで、現在見つけている方法も何れは使えない方法になるんだろうなーって大きな心配はあります。

【この記事はテキスト多いです】 


ところでGoogleストリートビュー認定プログラムのディスカッションで私と同じくGoogleビュー閉鎖で困っていた方が質問投稿されてたので先日それに解決策レスを入れましたけれど、なんとかうまく行ったようで実はとても安心しました。






…と、言うのはそれらの方法をちゃんと説明しているサイトなりがいくら探してもネット上には存在しなくって、私がやってる方法はたまたま偶然とか特殊事情でできてるだけなのかもしれない・・・・と、思っていたので、同じ方法を試してくださってそれがうまく行ったということならば、さしあたり偶然とかではなくなりますしね。

もしかしたら他にも貼り方が分からないという方がいるかもしれない・・・& そもそもストリートビュー認定プログラムの存在すら知らない方も多いかもしれないので 現在の方法をここで説明しておきます。

※尚、Googleストリートビュー認定プログラムで使われているツールは「ストリートビューエディッタ」というもので、これはWeb上にあってChromeでのみ動くものです。
スティッチソフト類は必要なく、決められた方法で撮影した手元の素材を放りこむと合成含めそれ以降の作業がWebでできるというものです。

但し、 ストリートビュー認定プログラムの主題はビジネス案件360度写真制作なので、そこのツールであるストリートビューエディッタは”お店”/”企業建物内”インドアビュー向けです。
そして作業工程の中にはビジネスの概要云々の項目が出てきますから、純粋にフォトグラファーとして気に入った風景を貼り込んでいきたい・・・と、いう行為は趣旨から外れています。
(ツールを使用するにあたって必ずしもビジネスである必要はないのでその意味では禁止されてはいませんが自身の作業について色々入力考えないといけない面もあってやや面倒です)


ここでの説明はあくまで公開の仕方なので、、PhotoSphere(360度球状写真)の作り方というか、
VR-Head調整カメラの設定・素材撮影方法スティッチ・EquirectangularPhotoSphereXMP…の基礎部分を知っているのが前提です。そこまでの話題はまたちゃんとまとめて書こうと思います。
そういうわけで、ストリートビューエディッタに頼らない公開方法を考えるわけです・・・・


手順はとてもシンプルです。
ただ、ものすごく混乱する箇所があるのでココをメモしておこうとこの記事を書くことにしました。


本題です。まず最初に行う作業は
 1.位置情報の添付 です。
でも作業の中で一番問題となるのも位置情報の添付です。

一般写真のようにGPS位置情報が埋め込まれたものはそれで良いのでしょうけれど、スティッチ作業を通過するEquirectangularをアップするわけですから・・・ 多くの場合消失してると思います。
ですからアップ先の写真サービスWeb上で位置情報の編集を行うことになります。

撮影時、既にEquirectangularを作っているカメラでGPS持っているものは問題ないでしょうけれど、そういうのは使ったことがないので反応がどうなるのかわかりません。

一般公開にしろプライベートのライフログにしろ地図に”通常写真”貼り込むことはわりとよくあるシーンですから "場所の追加"…というのは当たり前のように存在していそうですし、実際そうなんですけれど、Googleマップへ貼り込む写真の置き場を考えた場合、ここが今とても面倒になってしまっています。

私の場合は長らくPicasaを使っていましたけれど、PicasaはもうすぐGoogleフォトへバトンを渡してサービス終了となるのでGoogleフォトにアップする方法で考えます。

今ここが面倒なことになっている・・・ という理由なんですけれど

Googleフォトは現在2つあるんです。
     ・・・・・・・・・・・・・・
名前が似てるのも問題なのですが
Google+フォトGoogleフォトの2つ、、
更にややこしくしているのは、これ中で繋がってて相互共有してるので表からは同じに見えてしまうんです。
繋がってると言えばPicasaも繋がってるのですけれど。

そして、位置情報を添付できるのはGoogle+フォトで、Googleフォトの方は今のところそれができません。
次に、、このGoogle+フォトは昨年の8月に既にサービスが終了しています。

その次に、、ここの関係がすごく面倒なんですけれど
位置情報を編集できるGooge+フォトには旧UIのGoogle+からしかアクセスできません。

まとめるとこんな感じになります。
=====================================================
●旧UIの Google+ --> Google+フォト アクセス可能
●新UIの Google+ --> Google+フォト アクセス不可

Google+フォト(位置情報編集ができる)
      |
「内部で相互共有されている」− Picasa(位置情報編集ができる)
      |
Googleフォト(現在は位置情報編集の機能がない)
=====================================================

 旧UIのGoogle+

新UIのGoogle+
※新UIのGoogle+は記事投稿時に写真を選ぶことはできるんですけれど、旧UI Google+のような「写真へ移動して編集作業云々」はできなくなっています。

※今後心配なのは、現在は移行期間なのか旧UIのGoogle+が使えてますけれど、そのうち旧の方が終了して新UIのGoogle+になった場合、Google+フォトへのアクセスが断たれてしまいます。
それまでにGoogleフォトの方にちゃんと位置情報編集機能付けてくれるといいんですけれど。。



アップしたEquirectangularに位置情報を添付したら
 2.場所への紐付け(投稿) です。

Googleマップを開いて撮影地点を特定〜

ケース1:
その際、もし撮影地が地図上に名称の入った施設/地名 内であるのなら、それをクリックして下さい。
そして画面最下段にある”写真列”の一番右端にある「写真を追加」で先ほどアップしたEquirectangularを選択すれば投稿作業は完了です。


ケース2:
もし撮影場所がケース1のような施設内ではない場合は、その地点をマウスで右クリックします。
 そこで出てくるウィンドウで「この場所について」を選びます。

下に地番が表示されますので、それをクリックします。

その場合は”町”を指定したことになるので、やや広いエリアが薄赤になっています。
「この土地内で撮影した写真を投稿」という意味です。
 ※写真には位置情報を添付しているので、一般公開後にが表示される場所は指定通りの地点となります。

ケース1の場合と同じように最下段にある写真が並ぶ一番右側にある「写真を追加」で投稿します。
(その場所の写真投稿がまだ存在しない場合は”写真を追加”のみが表示されています)


ところで、「写真を追加」画面で直接写真アップもできるのですが、事前に位置情報を添付していない写真の場合はその土地エリア中心部の写真として投稿されるようです。

以上が作業の流れです。
手順が多く複雑なわけではありません。
要は位置情報を添付の際、2つ存在するGoogleフォトの違いとGoogle+フォトへのアクセス方法が限定されていることを気を付けていれば良いだけです。

 今後、旧UI Google+が終了してしまった際にGoogleフォトがちゃんと位置情報編集機能を持ってくれていれば何も問題はありませんが、もし今の状態のまま旧Google+が終了すると、位置情報をもたない写真の投稿ということで強制的に地図上の施設名表示位置もしくは町エリアの中心位置になってしまうことになります。




尚、現時点では2015/8に閉鎖されたGoogleビューが持っていた機能・PhotoSphere constellations(コンステレーション)に代わるものは残念ながら存在しません。
コンステレーション例
コンステレーション例

コンステレーション例
コンステレーション例

コンステレーション例
コンステレーション例


※コンステレーション機能はストリートビュー認定プログラムのストリートビューエディッタにはあります。

 追記 
認定プログラムコミュニティの方で新たな情報を得ました。
あの懐かしのPhoto Sphere Camera(記事はこちら
今は”ストリートビュー”という名称に変わっているiOS & Android用アプリです。
これを使えば事前にGoogleフォトにアップしたEquirectangular画像を呼び出して地図上の任意の位置に落とし込めるみたいです。

そう言えば以前もGoogleフォト上に自動でアルバムフォルダを作って他Equirectangular画像も見れていましたから、最初からその機能があったのかもしれませんが、当時はPhotoSphere撮影用に特化していたので見落としていました。

問題は… 撮影後のスティッチ・レタッチ諸々の作業をPCで行う中、途中からiOS/Android端末を持ち出しての作業になることでしょうか。 ワークフロー的にやや面倒さはあります。
但し、ここの記事で書いてきたようにGoogle+ & Google+フォトの今後のこともあるので、現状から改善されないまま両者のサービスへのアクセスが完全に断たれた場合には、このアプリの使用が唯一残された道となります。


 追記2 
2016・5
ビュー閉鎖以降長らくConstellation(360度写真接続)できませんでしたが、iOS・Android向けのストリートビューアプリで接続の機能が追加されました。
記事はこちらに書きましたが、、バグと思われる現象がいくつかあります。
また、過去にビューでConstellation行なっているものの修正はできたりできなかったり(過去設定した矢印がアプリ側で表示されてたりされてなかったり)します。
作業完了したものは結果的に(過去設定した)矢印がそのまま残って矢印だらけになってしまう等の症状が起きます。



 追記3 
2016・6
Equirectangularに位置情報を追加してからアップする方法… 考えたこともなかったのですが、言われてみれば確かに昨今のGPS付きスマホのカメラで撮影した写真など、、一般的はその状態でアップすることの方が圧倒的に多いわけですよね。
Equirectangularに対してローカルでその処理をしておいてアップです。
捜すといくつかソフトがあるようですが、私はたまたま手元にあったPicasaで動作確認できたのでしばらくはこれで行こうと思います。
ブログ記事はこちらです。 


地図と航空写真のズレ
個人的には位置はピッタリ合わせておきたいので、位置特定の目安によくGoogleマップの航空写真(衛星写真)目安にしながら落し込みしていくんですけれど、場所によっては地図と航空写真のズレがあるようです。
こういう場合にどうすればいいのか、たまたまストリートビュー認定プログラムのフォーラムに話題があがっていましたが、Googleスタッフの回答によると地図に合わせてくださいとのことです。



 関連記事:
PhotoSphereリンク集
PhotoSphereを撮る意味
一眼レフでの360度写真の撮り方
Second LifeVRの撮影について


また、PhotoSphereではない通常の写真を貼りたいという場合でもここで説明した方法で大丈夫です。
最近のカメラでしたらGPS入っているものも多いのでここで説明してる位置情報云々は無視して構いませんが、例えば位置情報の修正・消去等の編集を行う際にこれらの方法を知っておくと安心です。

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